特集

2019. 03. 22

私は洗濯機を3回まわす。

 

みなさん、家事はお好きですか?

 

一般的に家事と言えば“料理、洗濯、掃除”

なんてザックリまとめられちゃいがちですが、

家事って本当は無限にありますよね。

料理をしようと思えば、買い出し、料理、茶碗洗い。

(ほらもうすでにここで3ステップありますよ。)

 

洗濯するなら、洗う、干す、たたむ。

ついでに洗濯機のネットのゴミを取る、もプラス。

 

掃除なんて掃除機かけたらそこで終了!

なんかじゃ絶対にありません。

部屋の整理整頓(ここはかなり奥が深いし)にはじまり、

自然と集まる電化製品周辺のほこり取り、

それに加えてトイレや玄関、お風呂場など、

場所によっては使う道具も洗剤も掃除の仕方も違います。

 

鏡があれば漏れなく定期的に磨かねばならないし

蛇口があれば水垢を“激落ち君的なもの”で

指か腕が吊るほど磨かなければなりません。

ふとんを干したり、ごみの分別をしたり、

決まった日にゴミ出しをしたり…。

 

ね、もう書いてるそばから億劫だ。

 

かつて掃除&整理整頓好きの友人が

“掃除にはタイミングがある”という

名言を残していたっけなぁ…。

つまりこれはどういうことかというと

お風呂場の排水溝に溜まった髪の毛を捨てるなら

断然“朝”に限ると。

なぜなら夜の間にカラッと乾いた髪の毛ならば

翌朝ティッシュ一枚で“ポイ”と

簡単に捨てることができるからだそうだ。

 

ついでに言えば、ゴールデンウィークなどで

長期間家を空ける際、彼女は誰も居ぬ間に

床にファッサァと舞い落ちた塵やほこりを

一気にやっつけてしまうため

玄関にはフル充電の掃除機を、まるでゴキブリホイホイを

冷蔵庫の隙間に仕掛けるようにソッと置いて出るという。

そして帰宅したら、まずその足で玄関から

全力で掃除機をかけるというのである。

 

“なんかほら! うす~いホコリが積もってるのが見えない?! ”

 

って言われたことがありますけど、

全然見えないですよね、えぇ。

彼女には私の鈍い感覚では

到底感知することができないような

ほこりセンサーが埋まっているようだ。

 

そんな猛者の逸話を聞きながら、

すっかり自分まで掃除の達人になった様な

気がしていたかつての私。

必死で床を磨いたりしていたのだけど

そうこうする内に仕事をはじめて

今は仕事と育児と家事が連綿と続く今日を生きてます。

とてもじゃないが彼女のような充実した掃除生活が

自分にやって来る日が来るとは

到底想像もつかない毎日を過ごしている。

 

彼女に教わったことで唯一続けられているものと言えば

百均の『can Do』にある目の細かめなネットを

キッチンの排水溝にセットすることくらい。

それをはめてさえセットしていれば、

そこに消しゴムのカスなど細かいゴミを捨てても

生ごみのクズもろともキャッチして

ノーストレスで捨てられるというもの。

そんなわけで私的に胸を張れる家事と言えば

映えないご飯をちょっとでもおいしく見せるための

力技として細々と作家ものの器を買っていることと

(もはや家事ではなく趣味の範疇よの…)

台所の排水溝にネットをつけることくらいです…。

 

さて、そんな私が上記に列挙したメジャーな家事の中で

割と抵抗なくやれることがあります。

 

それが“洗濯”!!

 

多分、その理由は洋服が好きだから。

今日はこれを着たい気分なのに洗濯してないから着れない…。

ということがないようにしておきたいし、

できればパジャマだって毎日洗いたい派を気取ってます。

にもかかわらず、洗濯をたたむという行為には、

ほとほと意味を見いだせずに来てます。

たためば次に使う時に気分がいいのは確かだけど、

それがトイレットペーパーのように

そこ1回トイレを使った後、三画に折ってたら

気分がスッとするとかいうレベルの話ではないじゃない?

好きな家事は、洗濯とか言っておきながら、

たたむのは面倒という矛盾。

断然、後回しになりがちなタイプの家事。

ちなみに現在はバサッとかごに入れたままだたったり…。

もちろん、子どもを寝かしつけた後に起き上がって来て、

もしくは早朝4時に目覚ましをかけたりなんてして

たためばいいのだけど、

幼いから夜はビシッと寝る習慣があって

“睡眠”を削る=生命を削ると自負している私は

それだけは避けたいと願う私が居る。

しかも最近は仕事に追われていると

洗濯機を自分でまわしておきながら

“ピ――! ピ――!”と洗濯完了の音が鳴ると

“チッ”と舌うちさえしかねない始末。

私の重すぎる腰は微動だにしないのである。

そんなことをしているものだから

朝まわした洗濯物を夜もう一度まわし直す羽目になる。

さらに寝かしつけついでに寝落ちしてしまったら…?

翌朝3度目の洗浄、なんてことも多々ある。

しっとり絡まったまま放置され、

3度も洗濯される洋服の気にもなって見ろ!

と、言い放ってやりたくなる。

それで“洋服が好き”とか言ってんじゃないよ!! 

と、自分自身にツッコミたくなることがしょっちゅう。

それに水を使うわけだし、残り湯洗濯したとしても

明らかに洗剤と水の無駄遣いだ。

ある時、お風呂にたっぷり残り湯が溜まっていたので

一回あたりの洗濯でどれくらい水を使うのか実験してみたことがある。

するとちょうど湯船一杯分程度の水を使っていた。

風呂掃除をして栓を閉め忘れて

お湯をダダ漏れさせてしまった時の罪悪感をたるや…。

節約云々を飛び越えて、もはや地球に謝りたい気分になる。

そうとはわかっていながら、能面顔を貫いて仕事を続行。

洗濯完了音を聞こえなかったことにしてしまう

自分が居るんですよ…。

洗濯後、3時間の放置なら、セーフ。

しかし、6時間を超えてくるとやり直し。

そんなわけで、根拠のない方法論に振り回されつつ、

今日も私は懲りずに洗濯機をまわします。

1着につき3回も洗ったりしてサ…。

 

 

しかも今だに縦型洗濯機を使っていること。

ずっと使っているんじゃなくて

1年前くらいに買い替えたやつで…。

結果として何が一番問題かっていうと

己の家事のポテンシャルを

いまだに正しく認識できていない自分にある。

せめて自分のポテンシャルがわかっていたら

乾燥までやってくれるドラム式を導入していたはずだよ。

売り場の人や周りの意見に流されず、

きちんと自分に合った家電を買いましょう、ってこと。

そういえば、子育て中のママが

“週1で家事の手伝い頼んでるよ”

と言っていた人も居たし、

“タスカジさん”というサービスで

1週間の作り置きおかずを作ってもらい

4家族でシェアしたという友人も居た。

“ものすごぉぉぉぉぉくよかった!! ”と言っていた。

日本は“頑張る精神”が強いので

彼女らのように家事にオープンな主婦は珍しい。

なかなか家事を他人に任せるなんて考えられない、

という方も多いのかなぁと感じています。

でも、家事はこだわりどころもやり方も

本当に人それぞれなんですよ。

ライフスタイルや性格に合わせてそれぞれの

心地よい方法を探していけばいいのだと思う。

ちょうど、洋服みたいにね。

我慢じゃなくて、自由であっていいもの。

そろそろ私も自分に似合う家事の形を探してみようかしら。

 

ライター

中城明日香

 熊本市在住のフリー編集者・ライター。大分県山の中育ち。6歳と2歳の姉妹の育児は、月月火水木金金の勢いでほぼワンオペ。夫の職業は“理系。”とだけ答える無頓着さで、仕事と子育て、家事全般を白目を剝いてこなす日々。  毎週録画している番組は「渡辺篤史の建物探訪」、「今夜くらべてみました」、「ボクらの時代」。取材も「いつ始まっていつ終わったのかわからない」と称される“ボクらの時代スタイル”でやってます。

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