特集
2020. 04. 07
春だ! 衣替えだ! クリーニング店に行こう♪
桜のつぼみも少しずつ開きはじめ
まっすぐに続く単線の線路を列車が走る……。
のどかな春の風景、いいもんですねぇ。
こんにちは!
熊本の短かすぎる春をしみじみ味わう主婦こと
さすらいのズボラ家事ライター・イセキです。
新型コロナウイルス禍の渦中ではありますが
こんなときこそ、衛生管理や安全性もバッチリな
クリーニング店を利用してほしい!というわけで
菊陽町は武蔵ヶ丘北にクリーニング店を構える
『クリーニングZERO』さんにお邪魔してきました。
おお、これはいつになく(失礼)期待できる外観!
鮮やかな黄色の看板とパネル、磨かれた引き戸からは
並々ならぬサービス精神と商売上手の気配が漂います。
さて、それではさっそく……
井関 |
こんにちは〜!
中村 |
いらっしゃいませ〜。
!?!?!?!?
井関 |
こちら『クリーニングZERO』さんですよね?
中村 |
そうですよ!
ニコッ
いい笑顔!
中村 |
実は私、クリーニング業の他に柔道場を運営しているんです
井関 |
なるほど〜ってめちゃくちゃビックリしましたよ(泣) 緩んだボディと根性を叩き直されるかと思いました……。
中村 |
驚かせてすみません(笑)
井関 |
それでは気を取り直して、よろしくお願いします!
今回は、季節の変わり目ということもあって
衣替えについて伺いたいのですが、その前に。
恒例の質問、今回もいかせていただきますね。
なぜクリーニング店を経営しようと思ったんですか?
中村 |
私は、自分の代でこの店を創業しているんです。
もともとは運輸会社で働いていたんですけど
母はずっとクリーニング店に勤務していて。
子どもの頃から可愛がってもらった社長さんに
「やってみらんね」と声をかけていただいて
「挑戦してみるか」と思ったのがキッカケです。
井関 |
創業者さんですか! すごく珍しいですね。
ラスカルさん以外では初めて出会ったかも。
中村 |
僕が始めた1年後に、ラスカルがオープンしたのかな?
彼はいわば、同期みたいなものですね。
井関 |
なかなかキャラの濃い同期ですね(笑)
中村 |
(笑)
他にも創業した人はいたけど、もう閉めちゃったね。
開店した当初は、ちょうどバブルが弾けた直後くらい。
その頃は、まだまだ景気が良かったんですが
徐々に個人店は厳しくなっていく時期でしたからね。
井関 |
そうですよね。今も生き残っている個人店は
みなさん、強みがハッキリしている気がします。
中村 |
そりゃ武器がないと戦えないからね〜!
井関 |
ズバリ中村さんの強みは何ですか?
中村 |
うちの強みはやっぱり「即日仕上げ」ですね。
工場を併設しているので、午前中に出してもらったら
夕方17時には持って帰っていただけるようにしています。
地味な武器ですけど、意外と重宝してもらってるかな。
井関 |
それはありがたいですよ!
大手フランチャイズのお店だと
急ぎでも翌日仕上げが多いですもんね。
井関 |
あとは……下世話な話ですが、副業がありますよね?
柔道で儲かってたりするんじゃないですか?
中村 |
いやいや、とんでもない!
柔道の方は、儲けなしでやってますからね。
井関 |
嘘でしょ!? まさかのボランティア!?
中村 |
そのまさかです。
月謝はいただいていますが、施設利用料とか
保険とか遠征の費用などなど、全部消えますね。
井関 |
なんとーーーーー! もはや狂気!!!
原動力は何なんですか? 溢れ出る柔道愛!?
中村 |
そういうことですかね(照)
私自身は高校まで柔道をやっていて
子どもが習い始めたのをキッカケに再開したんですよ。
そういう、大人の方の受け皿もあったらいいかなと思って。
井関 |
へぇ〜。地域貢献みたいな側面もあるんですね。
中村 |
子どもと一緒に始められるお母さんも多いんですよ。
実際、見るとやるとでは大違いですから
子どもにかける言葉も変わるみたいです(笑)
イセキさんもお子さんと一緒にいかがですか?
井関 |
えっと、考えておきますネ……。
中村 |
とはいえ、これから暫くクリーニングのハイシーズンなので
本業にも力を入れなきゃな〜と思っています、ハイ。
井関 |
春から初夏は、衣替えのシーズンですよね。
今年の動向は例年と比べていかがですか?
中村 |
今年は、大物のコートが少ないんですよ。
暖冬の影響か大きいかもしれませんね。
井関 |
それなりに寒かった気がするけどなぁ?
みんな厚手のコートは着てないんですかね?
中村 |
1回、2回しか着てないダウンコートとかは
まぁ出さなくていいかってなりますよね。
それに最近の傾向として、特に若い方は
冬直前にコート類を持ってこられるんですよね。
井関 |
着る前に慌てて……身に覚えがあります……。
でも、この連鎖を始めてから、ちゃんと
衣替え前に出すようになりましたよ!
中村 |
それは偉いですよ。汚れがついたままで
半年置いてしまうと、どうしても汚れも
ニオイも取れにくくなってしまいますからね。
井関 |
長持ちさせたい大事な衣類ほど、技術力の高い
個人のクリーニング店に出す! これ鉄則!
中村 |
そのとおりです。特に、ウールやシルクなどの
天然繊維は虫食いしやすいですから要注意ですよ。
高かったウール100%のコートが虫に食われたら
精神的なダメージが大きいでしょ?
井関 |
想像しただけで泣けてきます(泣)
中村 |
クリーニング屋はみんな同じことを言うと思うけど
もっと気軽に頼ってもらえたら嬉しいです。
井関 |
そう、本当に頼れる存在なんですよね。
町のクリーニング屋さんって!
中村 |
何度か使ってもらうようになると
服を見ただけで、そのお客さんの顔が
自然と浮かんでくるようになるんですよ。
井関 |
何気にワードローブも把握されちゃいそう(笑)
中村 |
○○さんは、ワイシャツの残りが少ないな。
急いで仕上げてあげなきゃな、とかね(笑)
やっぱり気持ちの入り方が違います。
中村 |
慣れたお客さんだと、家で洗いまでやってきて
「アイロンだけお願い」みたいな頼み方を
されることも多いんですよ。
井関 |
そんな自由な感じでいいんですか?
中村 |
もちろんです。それぞれのご家庭にフィットする形で
上手に活用してもらえたらと思います!
井関 |
中村さん、ありがとうございました。
冬物は、汚れやニオイが取れやすいうちに
ぜひクリーニング店へどうぞ!